平成30年度 都立工芸入学式

同窓会長 祝辞

平成30年度の入学式にあたり、同窓会築地工芸会を代表して一言お祝いを申し上げます。

180名の新入生のみなさん、保護者の皆様、本日はご入学 誠におめでとうございます。
都立工芸高等学校は、昨年創立110周年を迎えました。
本日の入学式をひかえ、希望と期待や不安を抱きながら、今日の良き日を迎えたのではないでしょうか。

さて、みなさんは「スクール」と言う英語を耳にしたことがあると思います。日本語に訳すと「学校」ですが、この言葉の語源はギリシャ語で「スコレー」と言うそうです。そしてその意味はと申しますと、「一番大切な時間を使う所」だそうです。
みなさんは、心身ともに大きく成長するこの時期一番大切な時間をこの工芸高校で過ごします。
これから始まる3年間の高校生活では、みなさん一人ひとりが 主人公となります。
常に何事にも目標を掲げ、新しい仲間を作り、勉強や部活動、学校行事の工芸祭などで、あなたの持てる力を最大限に発揮して戴きたいと思います。

新たな学校生活を始めるにあたり、私から三つの「大切」についてお話させて頂きます。

・1つ目は、友達、先生そしてご両親を大切にしてください。

困ったこと、不安や悩みごとは自分だけで抱え込まず、信頼できる人に相談してください。
きっとみなさんの強い味方になってくれます。

・2つ目は、夢と希望を大切にしてください。

在学中に限らず、いつどんな時でも夢と希望を持ち続けることが、みなさんの未来に繋がります。

・3つ目は、自分自身を大切にしてください。

それは、勝手気ままに過ごしても良いと言うことではありません。
ひとりの大人として、責任ある行動を意識して学校生活を送ることです。

この工芸高校での学びやいろいろな経験を重ねることで、皆さんには物を見極める力が身につき、やがてあなた自身の自信へと繋がるはずです。
みなさん一人ひとりが、これからの長い人生で一番大切な時期を過ごすこの工芸高校で、素晴らしい思い出がたくさん残ることを心から願っております。

結びに、前田校長先生をはじめ、諸先生方におかれましては、多岐にわたりお世話になります。新入生をどうか温かい目で見守り、心通うご指導をお願いいたしまして、私の祝辞とさせていただきます。

本日のご入学、誠におめでとうございました。

平成30年4月9日 
同窓会会長 坂巻章雄