OB・OG展示作品について ~佐藤 海さん(G科2018卒)、成見 りょうさん(G科2021卒)

母校一階のOB・OG展示に出展された佐藤 海さん(渋谷パルコ9Fのクリエイティブスクール 「GAKU」 事務局・写真右)と、成見りょうさん(女子美術大学生・写真左)から、作品についてのコメントをいただきました。
二人はなんと、工芸外での初対面時、たまたまお互いG科の先輩・後輩と知り出会いました。工芸在学中に学年は重なっていないため、本当に偶然の出会いが今回の展示に繋がりました。


佐藤 海(G科2018卒)クリエイティブスクール「GAKU」事務局

“自分の想像しえないようなことが日々起こり続ける「街」というもの、に在学中からずっと興味があり、現在の活動に自然と繋がっていきました。”

↑小金井 流(る)ローカルフェスティバル(佐藤 海)
2020年に墨田区在住のデザイナーの友人とともに制作した街を舞台にしたZINE(個人製作の雑誌)を小金井のまちづくりに関わる方々が読んでくださり、小金井市での活動に繋がっていきました。「街で楽しく過ごす」ということをテーマに、10代〜20代前半くらいの同年代のアーティストやクリエイターとともに、まず自分たちが街を面白がり、その視点や楽しみ方をお裾分けするイメージで冊子や地域イベントの企画運営を行いました。
GAKUの事務局運営でも、自分の興味関心を活かす機会を多くもらうことができており、街づくりであったり、街を舞台にクリエーションをしていくような講座を担当させていただくことが多いです。デザインや写真、印刷、製本、ウェブなど、在学中にグラフィックアーツ科で学んだことがそれぞれの仕事や街への興味に繋がっていると感じています。

佐藤 海 展示作品

「婦人服店『マリッシュ』閉店セールチラシ」「小金井・流ローカルフェスティバル企画・運営・広報デザイン(フライヤー・イベント限定ZINE)」「omoomocityトークイベント(vol1このよのはる・vol2光岡幸一)企画・運営・広報デザイン」「boy,boy,boy,?『hug,hug,hug,!』」、「生活綴方演習」、「小金井・流ローカルのすすめ」、クリエイティブスクール「GAKU」『グラフィックデザインのパトス』運営
個人HP  http://www.satokai-farm.org/
GAKU  https://gaku.school/


成見 りょう(G科2021卒)女子美術大学生

“色んな形をした私がたくさん存在していて、この瞬間も刻々と変化し続けている。”
 ↓「グラフィックデザインのパトス」課題作品『拡張としてのデザイン』(成見 りょう)

 元々インスタをフォローしていたデザイナーさんが講師を務めることを知って興味を持ち、GAKUのグラフィックデザインをテーマとした講座「グラフィックデザインのパトス」へ申し込みました。事前の面談で事務局の佐藤さんが同じグラフィックアーツ科の先輩だったことが判り盛り上がりました。
 10代のためのクリエーションの学び舎ということで、今年が最後の10代の年なので飛び込んでみました。講座では半年間、様々なデザイナーの方々から出題される課題に取り組み、その中では日本橋の街並みから着想を得てグラフィックを制作したり、受講している生徒同士を題材にして作品を贈りあったりと、すごくあたたかみを感じる時間でした。講座を通して、まだ形になっていないわたしや空間が、翻訳や編集を通して変化しながら生み出される感覚を学びました。

成見 りょう パネル展示作品

GAKU講座「グラフィックデザインのパトス」課題作品「拡張としてのデザイン」「グラフィックデザインのパトス合同展示会・展示風景」
GAKU「グラフィックデザインのパトス」  https://gaku.school/class/graphic/




次週は、佐藤 由伽理さんの展示作品のご紹介をさせていただきます。
工芸高校にお立ち寄りの際は一階のOB.OG展示を是非ご覧ください。