藤田明さん(2009年・D卒) グループ展「アトリエを抱えて歩く」7月19日(金)-8月4日(日)

藤田明さん(2009年・D卒)がキュレーション、gnckさん(2007年・D卒)がコキュレーションを務められる展示「アトリエを抱えて歩く」のご案内です。
藤田さんは作家としても作品を発表されます。是非お運び下さい。

会期 2024年7月19日(金)〜8月4日(日)
金・土・日・祝日 のみOPEN 13:00-19:00

会場 gallery TOWED (トウド) https://gallery-towed.com
〒131-0046 東京都墨田区京島2丁目24−8
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以下、藤田さんからのステートメントと作家のご紹介です。

こんにちは。作家の藤田明です。
私は自分の作品を「絵画インスタレーション」と呼んでいます。
「インスタレーション」とつけるのは、絵画の枠におさまらない、空間との関係のもち方、響きあい方を重視しているからです。
一方で、「絵画」とつけるのは、絵画がもつ豊かさを引き継いだり、その幅を広げていく仕事だと思っているからです。今回の企画は、「絵画の前後左右」、つまり絵画の持っている空間的な広がりや、時間的な広がりを見つめ、考える場にしようと考え展示づくりを進めていきました。
 同世代の作家たちの、作品の源泉となる場所や、作品が生まれるアトリエ、あるいは購入された後の作品が佇む空間を、実際に尋ねていく中で見えてきたことは、作品が生み出される具体的な場所としてのアトリエのほかにある、作家の中の「心的なアトリエ」のようなものの存在です。
作家が作家然としていられる場としてアトリエを持つことで、作家であることが証明されるのではなく(物理的な支持体としてのアトリエは、もちろん必要なのですが)、真に芸術性が励起している瞬間としての心的なアトリエ。
 流れるような生活のなかで、それぞれが感性のある眼を持って物事を見る瞬間があり、その時々の手元や頭の中で絵画が芽吹いているのです。
 絵画が興る。その息遣いが伝わってくる展示にしようと思っています。是非ご覧ください。

 

藤田  明